かりるーむ株式会社

2019-01-05 いつでも繋がれる時代の落とし穴、歪んだ承認欲求と動物虐待

承認欲求とは何か、問題点とは 動物虐待の増加、人気動画サイトにも written
by スペクトル(CW)


■便利さの影に見られる、異常なほど他人に認められたい、嫌われたくない願望


SNSはネットでたくさんの人達と繋がれたり、昔には見ることもできなかった映像を目にすることができたり、また、知ることができる便利なツールです。
しかし、近年ではこのいつでもどこでも繋がれるツールが広まったことによる、新たな問題点も浮かび上がって来ているようです。

■自分を認めたい、認められたいという承認欲求

アメリカの心理学者のアブラハム・マズローという人物は人間の欲求は5段階に分けられ、その中の一つは承認欲求であるとしました。
この承認欲求は自分自身を自分で認める自己承認欲求と、他人から認められることを求める他者承認欲求に分けられるとされています。
これらは子供から老人まで誰もが心の中に持っている欲求であり、この欲求があることで自分を向上させていけるという良い面も持っています。

しかし、近年のSNSの普及は、便利さの反面、このような承認欲求が行き過ぎたものになることを助けてしまう側面があるようです。

承認欲求に関連する問題としては、例えば若者がSNSで疎外感を埋めたいという理由で素性の知らない人物と接触し、事件に巻き込まれるというものなどが挙げられますが、今回の問題として取り上げるのは、動物を虐待する動画を他者に公開することで、自分の承認欲求を満たそうとする非常に歪んだ願望についてです。

以下に取り上げる事件はまさにその典型とも言えるかもしれません。


■アライグマの違法飼育、虐待で男二人を送検、人気youtuberも虐待の疑い
2018年10月、SNSに1匹のアライグマの画像が投稿されました。
このアライグマは全身が赤い塗料のようなもので染まっていたため、警察が調べたところ、大阪府の資材置き場で40代の男二人がアライグマを虐待していたことが発覚しました。
この男達は野性のアライグマを餌付けし、飼育していたのですが、可愛い反面、凶暴な一面もあるこの動物に噛まれてしまい逆上し、アライグマに塗料をかける、フォークリフトで吊るすなどの虐待を加えていたということです。
そもそも特定外来生物に指定されている野性のアライグマは無許可で飼うことも違法ですが、自分の都合で捕獲しておいて、噛まれたからといって虐待、その上、自分より弱い動物を怯えさせてSNSでさらし者にするという行為は愚かだとしか言いようがありません。
このように自分の弱いところを他者や弱い動物への暴力で満たそうとする心の弱い人物には、SNSというツールが、自分は強い、すごいと他人に見せたいという承認欲求を満たす格好のツールとなっているのです。


また、有名なyoutuberの動画が虐待ではないかと報告されることもあります。
このyoutuberは、テレビのニュースなどでも取り上げられたことがあり、チャンネル登録は2万人超えという人気動画の管理者です。このyoutuberのサイト内での名前は、ハムハム探検隊というそうで、24年間ハムスターを飼育してきた経験を持っている人物だそうです。
しかし、その動画の内容では、コーラや、ネギの入った汁物などハムスターには明らかに有害である食べ物を与えたり、雪の上に放り投げ、雪をかけて埋めたりと、虐待ではないかと疑われる内容が多いものになっています。
このyoutuberについては、1年前から動物虐待での逮捕を求めて署名活動が行われています。
この動画もまた、承認欲求の歪んだ一例とも言えるかもしれませんし、広告収入等で、金銭をより多く得たいという願望が過激な内容にさせた可能性もあるでしょう。


このようにSNSは良い一面もある反面、このような人の心の闇を大きくし、犠牲を作ってしまうという部分も持っています。2018年4月には動物虐待で検挙された人の数が、過去最悪を更新しました。その虐待された7割は猫だったそうです。

現在では、動画サイトもこのような残酷な動画をパトロールし、取り締まってはいるようですが、イタチごっこになってしまっています。しかし、一人一人の目がこのような惨い虐待を減らすきっかけになることも確かでしょう。
youtubeなどの動画サイトには違反報告ができるページや方法が掲載されています
もし、このような動画を見つけたらどうせ何にも変らないからと思わずに報告しましょう。
SNS社会はこのような問題も広げますが、同時に誰もが閲覧できることで抑止できる側面もあると思うからです。

参考
http://news.livedoor.com/topics/detail/15495021/
http://www.youtube.com/intl/ja/yt/about/policies/#staying-safe

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