私はこの間、生まれて初めて「献血センター」に足を踏み入れました。
恥ずかしながら、ずっと注射等が怖くて、どうしてもしなければいけない点滴や血液検査などしかした事がなく、献血の事など何も考えていなかったのです。
この日、私は献血をしに行ったのではなく、骨髄バンクにドナーとして登録するための採血に行きました。
骨髄バンクについても、ふんわりと「白血病とか、そういう病気の人のドキュメンタリーとかで、骨髄移植で元気になりました、とかあるよなあ」という程度しか、今までは知りませんでした。
けれど、数ヶ月前に好きになったある有名ミュージシャンの彼が、生前、骨髄バンクを支持していた事を知り、私も誰かのお役に立てるなら・・・と思い、それで調べだしました。
今まで「骨髄提供(ドナーになる事)」とは、「骨髄を提供する?」という、かなり曖昧な知識しか持ち合わせていなく、知れば知るほど、思っていたよりずっと、怖くなさそうだし痛くなさそうだぞ、と思い始めた私がいました。
ドナー登録するにあたって、もしも登録した後「提供してください」という運びになったら・・・?ということを調べていたら、びっくりするような現実を知りました。
日本では、未だに「骨髄バンクの提供者(ドナー)になる人の、休業補償等がちゃんとされていない」んです。
これはどういう事かというと、提供する際に、全身麻酔をかけて、3泊くらい病院に入院しないといけないのです。
が・・・その際ってもちろん、お勤めの人は会社などを休んでいくわけですよね。
その際の、休業補償が、未だにちゃんと整っていないそうなのです。
これにはびっくりしました。
海外だと、休業補償などのケアもきっちりしているところが多いんですが、日本はまだまだだなあと強く思いました。
健康な体にメスを入れてまで、見知らぬ誰かの命を救おうとする、いわばとても尊い行為の「骨髄ドナー提供」。
個人的にどこかに遊びにいく、などの理由で会社を休むわけではなく、とても「人として大切な事をしにいく」ために休まざるを得ないわけじゃないですか。
でも、会社を休めない・・・自分の有給を使わないと休めない・・・
せっかく「提供しよう」と思いドナー登録し、晴れてどなたかと白血球の型が合い(数万分の一くらいの確率だそうです)、いざ提供しようとして、休業補償がない為に提供を断念する方が、ものすごく多いそうです(骨髄バンクのパンフレットや、公式のサイトにも書いてありました)。
これって、本当に残念なことです。
私も、最初に書いたように、きちんとドナー登録は済ませてきたものの、いざ提供となった時に、ちゃんと会社を休めるタイミングかどうか・・・気になるところです。
大切な誰かの命を、無償で救おうとしている尊い気持ち。
どうか、日本でも、骨髄バンクをはじめとする、なんらかのドナー行為に対して、せめて休業補償くらいはつけてあげて欲しいと、心から願います。
これから、もっと沢山の人がドナー登録をし、提供しやすい環境になればいいのに、そして一人でも多くの病気の患者さんの命が助かりますように。
署名活動などがあれば、参加したいと思います。
読んでくださりありがとうございました。
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『骨髄バンクドナーの休業補償について』(骨髄バンクドナーに休業補償を付けて欲しいという記事です)
by B.C.(CW)
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